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70代女性の薄毛に似合う髪型は?ボリュームダウンをカバーするコツ

70代になると髪のボリュームが減り、どんな髪型にすればいいのか迷うものです。実は、カットの仕方やスタイリングを少し変えるだけで、薄毛を目立たなくしながらおしゃれを楽しむことは十分に可能です。

大切なのは、頭頂部にふんわり感が出るショートやボブを選び、ドライヤーの使い方で根元から立ち上げること。さらに、ウィッグやヘアピースを上手に取り入れれば、外出先でも自信を持てるようになります。

この記事では、70代の薄毛に似合う髪型の選び方からスタイリングのコツ、栄養面でのケア、クリニックで受けられる治療まで、医学的な根拠にもとづいて幅広くお伝えします。

目次

70代女性の薄毛は「髪型選び」で見た目の印象がまるで違う

髪型を変えるだけで、薄毛の印象は大きく変わります。70代女性のボリュームダウンは、カットやスタイリングの工夫しだいで十分にカバーできるものです。

トップにふわっとした高さを出せる髪型を選べば、全体的にバランスが整い、若々しい雰囲気をつくれます。反対に、重たいロングヘアや分け目をずっと同じにしている髪型は、頭皮が透けて見えやすくなるため注意が必要です。

薄毛が目立つ髪型・目立たない髪型のちがい

薄毛が目立ちやすい髪型の代表は、ストレートのロングヘアやセンター分けです。髪の重さで根元がつぶれ、頭頂部のボリュームがなくなるため、地肌が見えやすくなります。

一方、薄毛が目立ちにくいのはショートカットやショートボブで、レイヤー(段)を入れることで髪に動きと空気感が生まれます。トップを短くカットすると根元が自然に立ち上がり、ふんわりしたシルエットになるでしょう。

70代女性が髪型で気をつけたい3つのポイント

まず、分け目を定期的にずらすことが大切です。同じ場所で分け続けると、そこから地肌が透けて薄く見えてしまいます。2〜3週間ごとに分け目を少しずらすだけで、印象がかなり変わります。

次に、前髪をつくることも効果的です。前髪があると顔まわりにボリューム感が出て、生え際の後退も自然にカバーできます。そして、カラーリングで髪と地肌の色の差を小さくすると、薄毛が目立ちにくくなります。

工夫効果おすすめ度
分け目を変える地肌の透けを軽減
前髪をつくる生え際をカバー
カラーで明るく髪と地肌の差を縮小

美容師に伝えると仕上がりが変わるオーダーの仕方

美容院では「トップにボリュームを出したい」「分け目が目立たないようにしたい」と具体的に伝えましょう。薄毛を気にしていることを正直に話すと、美容師もそれに合わせたカット技術で対応してくれます。

「ふんわりさせたい」だけでは伝わりにくいので、雑誌やスマートフォンの画像を見せるのも有効です。仕上がりのイメージを共有しておくと、自宅での再現もしやすくなります。

なぜ70代で髪のボリュームが減るのか――加齢と女性ホルモンの関係

70代の薄毛には、加齢による毛髪サイクルの変化と女性ホルモンの減少という2つの要因が深く関わっています。この2つが重なることで、髪は細く短くなり、全体のボリュームが低下していきます。

毛髪サイクルの変化で髪が細く短くなる

髪には「成長期→退行期→休止期」というサイクルがあり、成長期の間に髪は太く長く伸びます。ところが加齢とともに成長期が短くなり、休止期が長引くようになります。

その結果、1本1本の髪が十分に太くならないまま抜け落ちるようになり、全体として「髪が薄くなった」と感じるようになるのです。70代ではこの変化が顕著になり、とくに頭頂部の密度が低下しやすい傾向があります。

閉経後の女性ホルモン減少が薄毛を進める

女性ホルモン(エストロゲン)には髪の成長期を維持し、毛髪のハリやコシを保つ働きがあります。閉経後はエストロゲンの分泌が大幅に減り、相対的に男性ホルモンの影響を受けやすくなります。

男性ホルモンの一部が毛根内で変換されると、毛包の縮小(ミニチュア化)が起こります。これが「女性型脱毛症(FPHL)」と呼ばれる状態です。男性のように生え際が大きく後退することは少なく、頭頂部全体が均一に薄くなるのが特徴といえます。

頭皮の血行低下と栄養不足も見逃せない

加齢に伴って頭皮の毛細血管が衰え、血行が悪くなると、毛根に届く栄養や酸素の量が減少します。血流が不足すると毛母細胞の活動が低下し、髪の成長速度が落ちてしまいます。

加えて、70代では食事量の減少や消化吸収力の低下から、たんぱく質や鉄分、亜鉛、ビタミンDなどが不足しがちです。こうした栄養の偏りも、髪のボリュームダウンに拍車をかけます。

原因影響
毛髪サイクルの短縮髪が細く短く育つ
女性ホルモン減少毛包のミニチュア化
頭皮の血行不良毛根への栄養供給が低下
栄養素の不足毛母細胞の働きが鈍る

薄毛の70代女性におすすめのショートヘア・ボブスタイル

70代の薄毛をカバーするなら、ショートヘアかショートボブが最も効果的です。軽さと動きが出しやすく、トップのボリュームを自然に演出できます。

ひし形シルエットのショートはトップがふんわり見える

正面から見たときに「ひし形」になるショートヘアは、頭頂部にボリュームを出しつつ、サイドをすっきりまとめるスタイルです。トップに短めのレイヤーを入れることで、髪が自然に根元から立ち上がります。

ひし形シルエットは顔の輪郭もきれいに見せてくれるため、小顔効果も期待できるでしょう。70代の方でも手入れがしやすく、毎朝のスタイリング時間を短縮できるのも利点です。

前下がりボブは生え際と襟足をカバーしやすい

前下がりボブは、後ろを短く前を長めに残すカットです。襟足がすっきりして清潔感がありながら、顔まわりの髪が長いため、もみあげや生え際の薄さを自然に隠してくれます。

ボブの長さは顎ラインからやや短め程度が扱いやすく、シャンプー後のブローも簡単です。パーマとの相性もよく、毛先にワンカールつけるだけでふんわりした仕上がりになります。

レイヤーとパーマの合わせ技で空気感をつくる

レイヤーだけでは物足りないと感じたら、ゆるめのパーマをかける方法もあります。70代の髪は細くハリが弱いため、強いパーマよりもコスメパーマや水パーマといった低ダメージのものが向いています。

パーマによってカールが加わると、1本1本の髪が持ち上がるので全体にボリュームが増したように見えます。ただし頭皮や髪のダメージが心配な場合は、美容師や皮膚科医に相談してから施術を受けましょう。

白髪を活かしたグレイヘアスタイルの魅力

70代であれば白髪を無理に染めず、グレイヘアとして活かす選択もあります。シルバーカラーは上品で洗練された印象を与え、髪と地肌の色の差も小さくなるため、薄毛が目立ちにくくなるメリットがあるのです。

白髪染めを繰り返すことで頭皮や髪に負担がかかっていた方にとって、グレイヘアへの移行は髪の健康を取り戻すきっかけにもなります。カットのシルエットで勝負すれば、カラーに頼らなくても華やかに見えるものです。

ドライヤーとスタイリングで髪のボリュームを出すコツ

「朝のドライヤーの当て方を変えただけで髪が変わった」という声は少なくありません。スタイリングの工夫しだいで、70代女性の薄毛はかなり目立たなくなります。

根元を起こすドライヤー術で頭頂部をふんわりさせる

ドライヤーでボリュームを出す基本は、根元を乾かすときに髪を持ち上げながら温風を当てることです。頭を軽く下に向け、後頭部から前に向かって風を送ると、根元が自然に立ち上がります。

8割ほど乾いたら、頭を起こして全体のシルエットを整えましょう。仕上げに冷風を当てると形がキープされやすくなります。

ボリュームを出すスタイリング剤の選び方

70代の薄毛には、軽いテクスチャーのスタイリング剤が合います。ムースやパウダーワックスは髪に重さを与えずに空気感を保てるため、ペタッとなりにくい仕上がりをつくれます。

オイルやクリーム系の重いスタイリング剤は、髪がつぶれてボリュームダウンの原因になりがちです。使う場合は毛先だけに少量をつけ、根元には絶対につけないようにしましょう。

  • ムース:根元からなじませてふんわり感を出す
  • パウダーワックス:少量でマットな仕上がりに
  • ヘアスプレー:仕上げに軽くかけて形をキープ

分け目ぼかしテクニックで地肌を隠す

分け目が目立つときは、ドライヤーで左右交互に風を当てて根元をジグザグに乾かすと、はっきりした一直線の分け目をぼかせます。コームの先で分け目をわざとずらすのも簡単で効果的な方法です。

ヘアファイバー(粉状の繊維パウダー)を薄くなった部分に振りかけるテクニックも便利です。既存の髪に繊維がまとわりつき、瞬時にボリュームがアップしたように見えます。外出前の仕上げとして取り入れてみてください。

70代女性の薄毛をカバーするウィッグ・ヘアピースの活用法

ウィッグやヘアピースは、70代女性が手軽に薄毛をカバーできる心強いアイテムです。近年は見た目も自然で軽い製品が増え、日常使いしやすくなっています。

部分ウィッグ(ヘアピース)は頭頂部カバーに向いている

フルウィッグではなく、頭頂部だけを覆う部分ウィッグ(トップピース)は、70代女性の薄毛カバーにとくに人気があります。自分の髪となじませやすく、着けていることが周囲から分かりにくいのが長所です。

クリップやピンで留めるタイプが多く、着脱も簡単です。自髪の色やカールに合わせてオーダーメイドできる製品もあるため、違和感のない仕上がりになります。

人毛ウィッグと人工毛ウィッグの特徴を比べる

種類特長注意点
人毛ウィッグ自然な質感・スタイリング自在価格が高い・手入れが必要
人工毛ウィッグ手頃な価格・形が崩れにくい熱に弱い場合がある
ミックス毛両方の良いとこ取り製品により品質に差

人毛ウィッグは見た目と手触りが自然で、ドライヤーやヘアアイロンでアレンジできる点が魅力です。一方、人工毛ウィッグはシャンプー後に形が戻りやすく、日々の手入れが楽というメリットがあります。予算やライフスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

ウィッグを長持ちさせるお手入れのコツ

ウィッグは汗や皮脂がたまりやすいため、週に1〜2回は専用シャンプーで洗うのが理想です。洗う際はぬるま湯で優しく押し洗いし、タオルで水分を取ってから自然乾燥させましょう。

使わないときはウィッグスタンドにかけておくと型崩れを防げます。直射日光や高温を避けて保管することで、素材の劣化を遅らせることができます。

食事・サプリメントで70代の薄毛を内側からケアする

「外側からのケアだけでは限界がある」と感じたら、食事の見直しを検討してみましょう。毛髪の材料となる栄養素が不足していると、いくら髪型を工夫しても根本的な改善にはつながりません。

たんぱく質・鉄分・亜鉛は髪の材料そのもの

髪の約90%はケラチンというたんぱく質でできています。肉・魚・卵・大豆製品などを毎日の食事に取り入れることで、ケラチンの合成に必要なアミノ酸を補給できます。

鉄分は毛根に酸素を届けるヘモグロビンの材料であり、亜鉛はケラチンの合成を助ける酵素の働きに関わっています。70代女性では食事量の低下から不足しがちなので、レバーや牡蠣、赤身肉を意識的に摂るとよいでしょう。

ビタミンDと頭皮・毛髪の深い結びつき

ビタミンDは毛包(もうほう)の成長サイクルを調節する働きがあり、不足すると抜け毛が増えるという報告があります。70代は屋内で過ごす時間が長くなりがちで、日光浴の機会が減るため、血中ビタミンD濃度が低下しやすい傾向にあります。

鮭やきのこ類に多く含まれるほか、天気のよい日に15分ほど手や顔に日光を浴びることでも体内で生成されます。必要に応じて医師の判断のもとサプリメントを活用するのもひとつの選択肢です。

サプリメントの上手な選び方と注意点

ドラッグストアやインターネットでは「髪によい」とうたうサプリメントが数多く販売されていますが、自己判断で大量に摂るのは避けましょう。とくにビタミンAは過剰摂取で逆に脱毛を招くことが知られています。

まずは皮膚科や内科で血液検査を受け、自分に足りていない栄養素を特定してから、必要な分だけ補うのが安全です。栄養バランスの整った食事が基本であり、サプリメントはあくまで補助的な位置づけと考えてください。

クリニックで相談できる70代女性の薄毛治療

セルフケアで十分な改善を感じられない場合は、皮膚科や薄毛専門のクリニックで治療を受ける方法もあります。70代であっても、症状や体調に合った治療を選べば改善の余地はあります。

外用薬ミノキシジルは女性の薄毛治療で広く使われている

ミノキシジル外用薬は、毛細血管を広げて毛根への血流を増やし、毛母細胞の活動を促す外用薬です。女性向けには1〜2%濃度の製品が一般的で、1日1〜2回、薄くなった部分に塗布します。

効果を実感するまでには少なくとも4〜6か月の継続が必要であり、途中でやめてしまうと再び薄毛が進行する可能性があります。頭皮のかゆみや産毛の増加といった副作用が出ることもあるため、使用前に医師と相談することをおすすめします。

LED・低出力レーザー治療で毛髪の成長期を延ばす

低出力レーザー治療(LLLT)は、特定の波長の光を頭皮に照射し、毛包の細胞を活性化させる方法です。痛みがほとんどなく、自宅でできるヘルメット型デバイスも登場しています。

複数の研究で、LLLTが男女ともに髪の密度や太さを改善させたと報告されており、副作用が少ない点でも70代の方に向いているといえます。ただし、効果には個人差があり、単独での劇的な改善は期待しにくいため、他のケアと組み合わせるのがよいでしょう。

多血小板血漿(PRP)療法とは何か

PRP療法は、自分の血液から成長因子が豊富な血小板成分を取り出し、頭皮に注入する再生医療の一種です。成長因子が毛包を刺激し、毛髪の成長を促すとされています。

自分自身の血液を使うためアレルギーのリスクが低く、注入後のダウンタイムも短いのが特徴です。ただし保険適用外であり、費用は1回あたり数万円から十数万円と高額になります。施術を受ける際は、経験豊富な医療機関を選ぶことが大切です。

治療法方法目安期間
ミノキシジル外用頭皮に塗布4〜6か月〜
LLLT光を照射3〜6か月〜
PRP療法血小板成分を注入3〜6か月〜

70代で治療を受けるときに確認しておきたいこと

70代では持病の治療で服用している薬と薄毛治療薬の相互作用に注意が必要です。高血圧の治療薬を使っている方がミノキシジルを併用すると、血圧が下がりすぎるリスクがあります。

かかりつけ医と薄毛治療を担当する医師の両方に、現在の内服薬や既往歴を正確に伝えましょう。無理のない範囲で続けられる治療を一緒に見つけていくことが、長期的な改善への近道になります。

よくある質問

70代女性の薄毛にパーマをかけても頭皮に悪影響はない?

70代の薄毛であっても、頭皮の状態が健康であればパーマを楽しむことは可能です。ただし、髪が細くなっている場合は強い薬剤で髪が傷みやすいため、コスメパーマやエアウェーブなどダメージの少ないタイプを選ぶことをおすすめします。

施術前に頭皮に炎症やかゆみがないか美容師に確認してもらい、不安がある場合は皮膚科で相談してから判断すると安心です。パーマの頻度は3か月に1回程度を目安にすると、頭皮と髪への負担を抑えられます。

薄毛が目立ちにくい分け目の作り方にはどんな方法がある?

分け目をジグザグにとる方法が効果的です。コームの先を使い、左右に細かく動かしながら分け目をつくると、一直線の分け目が消えて地肌が見えにくくなります。

もうひとつの方法として、今の分け目から1〜2cm横にずらす方法もあります。根元の髪がまだつぶれていない位置で分けるため、トップにふんわり感が出やすくなるでしょう。ドライヤーで根元を左右交互に乾かす習慣をつけると、分け目が固定されにくくなります。

薄毛をカバーできるヘアカラーの色選びで気をつけることは?

地肌の色に近い明るめのトーンを選ぶと、髪と頭皮の色の差が小さくなり、薄毛が目立ちにくくなります。暗い色で染めると、地肌の白さとのコントラストが際立ってしまうため、ダークブラウンよりもライトブラウンやアッシュ系がおすすめです。

ハイライトを細く入れるテクニックも有効です。複数の色味が混在することで髪に立体感が生まれ、1本1本の細さが目立ちにくくなります。ただし、カラー剤によるかぶれや頭皮の荒れが心配な場合はパッチテストを受けてから施術してください。

薄毛の70代女性が避けたほうがよい髪型はある?

髪を強く引っ張るポニーテールや、きつく結ぶお団子ヘアは避けたほうが無難です。牽引性脱毛症(けんいんせいだつもうしょう)といって、長時間髪を引っ張り続けると毛根にダメージが蓄積し、薄毛が悪化することがあります。

また、腰まであるようなロングヘアは髪の重みでトップがつぶれやすく、地肌が透けて見えやすくなるためおすすめしません。どうしても長さを残したい場合は、鎖骨ラインくらいまでに抑え、レイヤーを入れて軽さを出す工夫をしましょう。

70代から薄毛治療を始めた場合に効果が出るまでの目安は?

ミノキシジル外用薬の場合、一般的に4〜6か月の継続使用で変化を感じ始める方が多いとされています。70代では毛髪の成長サイクル自体が若い頃より遅くなっているため、焦らず半年以上は続ける心構えが大切です。

PRP療法やLLLTも3〜6か月程度は継続しないと効果を判定しにくいといわれています。途中経過を写真で記録しておくと、わずかな変化にも気づきやすくなります。治療を始めたら定期的に医師の診察を受け、効果と副作用のバランスを確認してもらいましょう。

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この記事を書いた人

大木沙織のアバター 大木沙織 医療法人緑生会 大木皮ふ科クリニック副院長

名前:大木 沙織
大木皮ふ科クリニック 副院長
皮膚科医/内科専門医/公認心理師
略歴:順天堂大学医学部を卒業後に済生会川口総合病院、三井記念病院で研修。国際医療福祉大学病院を経て当院副院長へ就任。

所属:日本内科学会

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